本作は当初、1996年頃の映画企画から始まっている。その時点では監督が感じるガンダム的要素が強かったようで、TV用企画への再編集を行う際にそういう要素を排除しつつ纏められていった。劇場版「新世紀エヴァンゲリオンによるWOWOW加入者増加の追い風もあったこともありWOWOW初のオリジナルアニメとして、さらにテレビ放映を前提にまとめられ本作品の放映が決定している。
また『機動戦士Vガンダム』以降、精神的な疲労により一線を退いていた富野由悠季が5年ぶりに制作したTVアニメシリーズでもある。めったに自作を褒めることのなかった富野由悠季が自ら「第二のデビュー作」と語る自信を見せた。富野作品はこれから『∀ガンダム』、『OVERMANキングゲイナー』へと続いていく。本作を「リハビリ」と公言する通り、監督自身の再生の過程でもあり、それまでの富野作品に見られたような殺伐とした雰囲気や残酷な描写は極力抑えられてどこか暖かみを感じさせる作風が、本作の特徴の一つとなっている。それと関連して、放送期間と話数が合わないのはWOWOWの都合ではなく、製作したサンライズ第1スタジオと富野側の都合で、週1放送のペースに間に合わない事があったからである。
ロボットデザインには過去の富野作品でデザインをしたことのある永野護を起用する。一方、キャラクターデザインにいのまたむつみを起用。富野はいのまたの描くような「大きな眼」のキャラクターが苦手であり、アニメーションデザインを担当した重田敦司にも目を小さく描くように指示を出している。
また作品内容と並んでしばしば語られるのが、オープニングとエンディングの映像である。ロボットアニメのOPにも関わらず主人公や機体はほとんど現れず、作品に登場する女性キャラが一糸まとわぬ姿で登場する映像は、視聴者に強烈なインパクトを与えた。一方で、エンディングは写真家荒木経惟による植物の写真を流す、アニメのエンディングらしからぬ構成となっている。富野由悠季が荒木経惟の作品や撮影スタイルに感銘を受けた上で、彼に会いたいという願望もあったという経緯がある。
声優陣についても意欲的な配置がされており、主要メンバーを演じる白鳥哲、村田秋乃、朴璐美、青羽剛らはいずれも舞台俳優からの起用である。同時に塩屋翼、川村万梨阿、冬馬由美、渡辺久美子といった富野作品と関係の深いメンバーも配されている。
キャッチコピーは「頼まれなくたって生きてやる」という自立、親離れという富野作品らしいイメージがあるが、他人と一緒に生きていくと言う今までとは少し違うイメージで制作された為である。作品構成的にも作品のタッチとして、設定ベースなものよりもっと柔らかいものを目指す、という具合にブレンパワードの作品づくりは次第に変わっていっている。これは、当時社会現象になっていた『新世紀エヴァンゲリオン』や『もののけ姫』の2つの作品に対して日本のアニメの区切りを付けたいとの監督の意向も反映している。
アニメ技術的には、過去の富野作品・サンライズ作品、またロボットアニメで多用されていたストロボがほとんど使用されていないことが、特徴の一つである。
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